2014年3月18日火曜日

言葉とは何か?/言葉と創造性について

言葉は行為であって記号ではない。

言葉の本質は行為にあり、それは言葉を書くことに他ならない。
書くことは、概念を“今ここ”に結びつけることであり、記号を記すことではない。

我々は書かれた文字ではなく、書くという行為に目を向けなければならない。

言葉の表現としての記号は不変だが、“今ここ”という瞬間は不変ではない。
“今ここ”という瞬間は、常に忘却という波に流されている。

創造とは、今ここに結びつけられた概念が新しい概念への道筋となることである。

その点において、言葉を書くことと、言葉を読むことは本質的に異なる。
前者は創造を伴うが、後者は創造を伴わない。

読むこと、思い出すこと、それらは“今ここ”を束縛する。
読むことは美しい。しかし、それは創造的ではない。

創造は書くことの中にある。それはいつも白紙から始まる。

創造の前に、鞄から何かを取り出すことは害である。
人は重要でないものを忘れる。それが我々を白紙にする。

我々は白紙の上に書く言葉を選ぶ。それは重要さに基づく選択であり、機械にはなしえないことである。

Every time, from scratch.(いつでも、白紙から)

言葉という行為は我々をもっと自由にする。