2011年7月4日月曜日

【菌グダム】あらすじ

ストーリー構築法による構築の実践例

[タイトル]
菌グダム

[ドライバー]
メインドライバー

L 菌子

F 抗生

E 菌グダム計画(菌による世界征服)

G 菌子

サブドライバー
{P}
P1=菌子は菌好き少女
P2=抗生は抗菌少年で幼なじみ。菌子は抗生が好き
P3=菌の特殊な能力
P4=菌グダム計画(菌王国の世界征服計画)
P5=菌王国のその後(オチ)

[ストーリーライン]
P1-P2-P3(EG)-E(P4)-L-G-F-P5

[キャッチコピー]
私、菌で世界征服してやるわ。

[あらすじ]
ある日、中学2年生の女の子木野菌子(きのきんこ(仮))はお風呂で珍しいカビを発見する。菌子はさっそくそのカビを部屋の培養器に入れて眠りにつく。菌子は菌が大好きなのだ。

次の日の朝、菌子は旅行に出かけようとする両親に起こされる。寝ぼけまなこで残された菌子が培養器を開けると、中から巨大な菌、自称菌王国の王子「プリンス」と側近「デンコ」が現れる。
寝坊して焦っている菌子は大喜びしつつも大急ぎで学校に向かう。

菌女として学校でも有名な菌子は男子グループにバカにされることもしばしば。そんな状況を女友達のハルカとカスミは憂いていた。うっとうしい攻撃をしかけてくる男子に対して菌子に着いてきたプリンスが特殊な菌アタマカラキノコ菌を使って反撃する。プリンスの特殊な菌能力に目をつけた菌子は、抜き打ちテストを実施しようとする世界史の教師もグースカピ菌で撃退する。

菌が活躍して大満足の菌子だが、そんな菌子にも悩みがあった。それは幼なじみでクラスメイトの薬丸抗生(やくまるこうせい(仮))への恋心である。化学メーカーに勤める父を持つ抗生は抗菌王子と呼ばれ、常に抗菌グッズを携行している。
普段は超強気の菌子だが、菌好きの自分は到底受け入れられないと思っているのだ。

菌の覇道をひた走ろうとする菌子に危険を感じたハルカとカスミは菌子の家でお泊り緊急会議(第8回ガールズトーク)を開催する。はじめは女の子として菌の覇道の危険性を諭すハルカとカスミだが、プリンスがホレボレ菌(ホレ薬)の存在を示唆すると一転、菌の擁護に回り勝手に抗生に電話して告白日程を決めてしまう。

その夜遅く、静けさの戻った家の台所で菌王国に連絡をとるプリンス。実はプリンスは菌王国の工作員だったのだ。そこで語られる「菌グダム計画」、それは人間を媒体にしてパンデミックを引き起こすドレイドレイ菌を全世界に撒き散らし、人間を奴隷にすることで世界征服を実現する計画である。プリンスは菌子をターゲットにするよう命じられていたが、菌子のあまりの菌好きに心をうたれそれを躊躇していた。菌王国諜報部はエージェントの交代と、ターゲットを宿敵にあたる抗生にすることに決める。

深夜、トイレに起きた菌子はプリンスに「強く願えば想いは伝わる」と応援される。
だが、菌子はただ応援されたのだと思ってあまり気にとめない。


朝、ホレボレ菌(ドレイドレイ菌)を手渡す新エージェントの「アサシン」。プリンスは国に帰ったと伝えられ少し困惑する菌子。
学校に着くと、菌子は逆に抗生に呼び出される。
屋上で待つ抗生の前に現れた菌子は覚悟を決めた顔をしている。

菌VS抗菌バトルが始まると思って集まる野次馬と行く末を見守るハルカとカスミ、そしてアサシン。
周囲が見守る中、菌子は手に握り締めていたホレボレ菌(ドレイドレイ菌)を投げ捨てて「菌も好きだが、抗生も好きだ」と告白をする。唖然とする抗生と男子グループ。ときめくハルカとカスミ。
しかし、抗生は投げ捨てられた菌を追う。投げ捨てたドレイドレイ菌は下を歩いていた生徒に直撃し、パンデミックが発生する。
それにさらに驚く男子グループとハルカとカスミと菌子。抗生は本部に緊急支援を要請し、白い防護服に身を包んだ滅菌隊とヘリが駆けつける。実は抗生は対バイオテロの部隊の一員であり、菌王国によるバイオテロを予見していたのだ。

事態が収束し、放課後、事態がよく分かってない教師陣に怒られる菌子と抗生。久しぶりに一緒に帰ることになった抗生は渡すものがあるといって菌子の家を訪れる。丁度家に帰ってきていた菌子の両親にカビ除去の新商品を手渡す抗生。恋愛関係を突っ込まれた抗生は「菌子はライバルですから」と答える。

その夜、自室で少し照れる菌子。もはや菌王国のことなど頭にない。菌王国の野望は続くと思いきや、お風呂場の菌王国はキレイ好きの母によって除去されてしまうのだった。


おわり