2011年4月9日土曜日

バカとアホと、時々天才

バカとアホは似て非なるものである。

頭の悪さにはいくつかの種類がある。

1.バカ

理解力が足りなくて歯がゆい状態。
これは単にバカと呼ぶ。より厳密には、理解力不足の為に
ある2者の間でコミュニケーションが破綻している場合に、
一方が他方のことを、バカと呼ぶ。

2.自称バカ

ある人が自身をバカと称する場合、バカと宣言することで
何らかの問題提起をしているか、解決を放棄している場合がある。
このどちらも、共通認識があるという点でコミュニケーションの決定的な
破綻には至らない。これらを区別する場合「自称バカ」とすべきだろう。
悪質な場合、交流分析でいう「ゲーム」の原因になる場合もある。
(例えば、「私はバカです」「あなたは何て頭がいいんでしょう」といった具合。)

3.愛情表現としてのバカ

そういうものもある。

4.アホ

未発達ゆえの幼児性や無邪気さが発揮された場合アホと呼ぶ。
理性へのアンチテーゼとしての役割がある。

5.天才

天才は「素晴らしい」という意味で使う。その点ではバカと異なる。
天才を「理解できない」という意味で使う場合、それは特異な存在である
ことを認めているだけであり、バカと似ている。


最後にバカ三段論法を述べておく。

A=バカ。B=バカ
ゆえに
A=B

ここで、最後の式でバカが省略されていることに注目して欲しい。
このとき、あなたは何かやり場のない怒りを感じるだろうか?
感じるならば、それがバカに対するもどかしさというものだ。